夢喰いの檻の奴華

夢喰いの檻の奴華

夢喰いの檻の奴華:内容紹介

【キャッチコピー】 「昼は高嶺の花、夜は幼馴染の肉玩具(オモチャ)。――ねえ、わたくしの恋路を邪魔しないと誓うなら、夢の中でなら何をしてもよろしくてよ」【あらすじ】「現実(昼)は清らかな純愛を。夢(夜)は泥に塗れた隷属を」 名家の一人娘にし...
夢喰いの檻の奴華

プロローグ

ウェールズ南西部、カーマーゼン。 「マーリンの砦」をその名の由来とするこの古都は、アーサー王を導いた大魔術師が幽閉された土地としても知られている。 若者がその地を訪れたのは、単なる異国への興味と、少しばかりの夢と性的な冒険心からだった。 ガ...
夢喰いの檻の奴華

4月ー陽翔

俺、田中陽翔(たなか・はると)の朝は早い。  毎朝5時半に起き、朝練のために家を出る。これだけ聞けば「爽やかなスポーツマン」だが、俺の名前は田中だ。日本に何百万人といる、あの田中だ。 顔も運動神経もそこそこ良いという自覚はあるが、この「田中...
夢喰いの檻の奴華

4月ー淫夢

目覚めたとき、わたくしは闇の底にいました。いえ、目覚めたといっていいのでしょうか?わたくしの感覚ではつい先程、いつものように夜の10時に寝間着に着替えて就寝したばかりです。 それなのに、わたくしが着ている服の肌触りは、部活の新体操のレオター...
夢喰いの檻の奴華

5月ー陽翔

5月に入り、校庭の桜はすっかり葉桜に変わっていた。 4月の痴漢撃退事件以来、俺と華凜さんとの距離は……正直に言って、劇的には縮まっていなかった。 挨拶はする。「ごきげんよう、田中くん」「おはよう一条さん」 たまに教科書の貸し借りもする。「あ...
夢喰いの檻の奴華

5月ー淫夢

(……っ、酷い臭い……ここは、どこ……?) 鼻を刺すアンモニア臭と淀んだ湿気。薄暗い蛍光灯が、チカチカと不吉に点滅していました。 意識を取り戻したわたくしが立っていたのは、見たこともないほど古びて、汚濁(おだく)にまみれた公衆トイレの中でし...
夢喰いの檻の奴華

6月ー陽翔

6月1日。待望の衣替えの日がやってきた。 日本の男子高校生にとって、この日はある種の「祝日」と言っても過言ではない。 重苦しい冬服から、軽やかな夏服へ。教室の色彩が一気に明るくなるこの日、俺、田中陽翔は登校して早々、言葉を失うことになった。...
夢喰いの檻の奴華

6月ー淫夢

(……お腹、痛い……グルグルしますわ……ッ) 梅雨特有の、肌にまとわりつくようなジメジメとした湿気。 夢の中のわたくしは、公衆トイレの冷え切ったタイルの床に裸で四つん這いにさせられていました。  新体操で鍛えた柔軟性が仇となり、腰を深く沈め...
夢喰いの檻の奴華

7月ー陽翔

期末テストの季節がやってきた。 この時期になると、華凜さんのクラスの放課後は、ある奇妙な「儀式」の場と化す。 通称、『一条ゼミ』。 発端は1年の頃、ある成績不振の女子生徒に華凜さんが勉強を教えたところ、その生徒が次のテストで学年10位以内に...
夢喰いの檻の奴華

7月ー淫夢

(……暗い。ここは……どこかしら?) 鼻をつくのは、湿った黴の臭いと、微かな鉄錆の不快な臭気。目が慣れてくると、そこが石造りの冷たい牢獄なのだと理解できました。 わたくしは手枷と足枷によって、壁に磔にされています。両手は頭上高くへ吊り上げら...
error: Content is protected !!