アーティフィシャル・セックス

アーティフィシャル・セックス

内容紹介:アーティフィシャル・セックス

「お前が勝てば、俺はお前との関係を清算し、真面目な医者に戻ってやる」「私が負けたら?」「その時は……お前は一生、俺の慰み者だ。都合よく俺の性欲を満たす、な」初恋の義兄・伊織を裏切り、壊した姉。その姉の贖罪として、義兄を身体で癒す契約をした彼...
アーティフィシャル・セックス

プロローグ:神様への告解

誓いのキスが交わされた瞬間、胸の奥がズキリと痛み、私は思わずチャペルの祭壇から目を背けた。 純白のタキシードに身を包んだ伊織お義兄様と、ウェディングドレス姿の姉。 祝福の拍手が鳴り響く中、私は一人、喪服のような心持ちで拍手を送っていた。 中...
アーティフィシャル・セックス

第1話:血のクリスマスの契約

5年の月日が流れた。 12月24日。 表参道のイタリアンレストランは、予約客の熱気と甘い香水、そしてローストチキンの香りに包まれていた。 窓の外では、街路樹のイルミネーションがシャンパングラスの中で弾ける泡のように煌めいている。「結愛、メリ...
アーティフィシャル・セックス

第2話:硝子越しの愛撫

1月下旬。 大学の試験期間が終わるのと同時に、私の二重生活が本格化した。 昼は友達と遊んだりバイトに励んだり、奏多と健全なデートをしたりする普通の健全な女子大生。 夜はお義兄様のマンションに通い、彼の身の回りの世話と「身体を使った心のケア」...
アーティフィシャル・セックス

第3話:甘やかな檻

春が過ぎ、梅雨の足音が聞こえ始めた頃。 私とお義兄様の関係は、奇妙なほど穏やかで泥沼のように深く沈殿していた。 週の半分を彼のマンションで過ごす生活。当初の治療という名目は、いつしか生活の一部となり、私はかいがいしく彼に尽くすことに喜びを感...
アーティフィシャル・セックス

第4話:境界線の決壊

季節は巡り、気だるい湿気を孕んだ夏が訪れていた。 私とお義兄様の背徳の契約が始まってから半年。 私たちの関係は、奇妙な均衡を保ったまま日常に溶け込んでいた。 私は週の半分をお義兄様のマンションで過ごし、彼のために食事を作り、掃除をし、夜には...
アーティフィシャル・セックス

第5話:肉の泥沼

一度決壊したダムは、もう二度とせき止めることなどできなかった。 私とお義兄様の身体の相性は、言葉を選ばずに言えば、異常だった。 凹と凸。 鍵と鍵穴。 そんなありふれた比喩では追いつかない。 私の膣内のひだの一つ一つが、お義兄様の剛直の形を記...
アーティフィシャル・セックス

第6話:ナチュラルな関係の終わり

秋が深まり、街路樹が色づき始めた頃。 私の生活は、綺麗に二つに分断されていた。 表の顔は、過ちを犯した彼氏を許し、再構築に励む健気な女子大生。 裏の顔は、姉の犯した罪を代わりに償うという名目で義兄の寝室に入り浸り、獣のように交わり、禁忌の快...
アーティフィシャル・セックス

第7話:円環の堕落

3年後に大学を卒業すると、私は日系航空会社のキャビンアテンダントとなった。 奏多との関係はフェードアウトし、いつの間にか終わっていた。  伊織さんのことを忘れたことはなかった。 彼から連絡がくることはなかった。  さらに、5年以上の月日が流...
アーティフィシャル・セックス

エピローグ:共犯の揺り籠

臨月を間近に控えた、ある夏の日。 将人は欧州路線の長距離フライトで家を空けていた。 広々とした新築マンションのリビング。 私は大きくせり出したお腹を抱え、ソファに深く沈み込んでいた。 インターホンが鳴った。 モニターを確認もせず解錠ボタンを...
error: Content is protected !!