Discipline4 日常化する調教 第3話

 深夜の混浴露天風呂で、ひとりでそんな淫らな回想に浸っていた芽美はのぼせそうになって、足湯へと移動して身体の熱を冷ますことにする。

 広い湯船からあがると、灯篭の薄明かりに照らされた通路を歩き10段ほどの階段を上って露天風呂敷地内の隅の、やや高い位置にある足湯の建物に入る。
 雨よけの屋根と四方に風除けの壁が設置されていて、温泉に温められた空気が内部にこもる構造で思ったより暖かい。屋根に灯りはなく正面の壁がやや低めで、夜でも足を温泉につけながら薄暗い中で鬼怒川の景色を眺められるようになっている。

 芽美は薄暗い中を慎重に進んで一番奥の隅に座ると、足を温泉につけ壁に背中をもたせかける。誰もいないし、こんな時刻になればおそらくもう誰も来ないのに隅に座ってしまうのは、控えめな性格によるものだろう。

 霧はいつのまにか春の細雨に変わっている。川のせせらぎの音が雨に吸収され遠くなり、屋根に降り落ちるかすかな雨音のみが耳に届く。落ち着いた雰囲気を演出するために、最低限の明るさに抑えられている灯篭の灯りも、雨でいっそうぼんやりしている。

 最初は子どものように足をチャプチャプさせていた芽美だが、すぐに飽きてそんな幻想的な雰囲気を静かに受け止め、もの思いにふける。
 心に浮かぶのは先ほどのガールズトーク。美咲と里奈から激しい追及を受けて拓海さんのこと、拓海さんとのエッチのことをしゃべらされてしまった。というより、これまで聞くことしかできなかった自分が話す側であることが嬉しくて、いやいや答えるふりをしながらも、内心では嬉々として自慢げに話してしまったのだ。

 拓海さんの命令―上品であれ―に背かないように、できるだけ遠まわしに、オブラートに包んだ表現をしたつもりだが、恋バナ(エッチ体験含む)に慣れている二人には、言いたくなかったことまで十二分に通じてしまったようだ。
 彼との関係が『特殊』であること、彼とのセックスもまた『特殊』であること、そして、そんな特殊さを芽美が決して嫌がってはいないことさえも。

 しかし、拓海さんとの特殊な関係について何を言われるかとビクビクしていた芽美の不安は杞憂におわった。25歳で処女を卒業したことについてからかわれるのは想定の範囲内だった。孝さんと拓海さんとで二股をかけているみたいに責められたら拓海さんとは無理やり付き合わされているのだと言い訳しようと思っていたが、「拓海さんが本命で孝さんがキープでいいじゃない」というのが二人の共通見解だった。

「話を聞いた限りでは、拓海さんという男性と芽美は彼氏彼女の関係みたい。孝さんとのほうが付き合いは長いけど、彼氏というより親しい異性の友達って感じ。でも大事なのは二人がお互いをどう思っているかよ。拓海さんがあなたのことをどう思っているのか、あなたが拓海さんのことをどう思っているのか。さあどうなの芽美?」

 そう諭されて回答を求められたが、芽美はなんと答えていいのかわからなかった。
ー恋人?そんなロマンチックな関係ではない。友達?会えばエッチする関係が?じゃあセフレ?そんな軽い関係ではないし、その言葉は嫌い。愛人?全然違うわー

 答えに窮した芽美は二人の猛烈な追及をかわしきれずについポロリと事実を言ってしまった。契約上の恋人関係、それも過激なSMセックスを含む関係、だと。口が滑った直後にまずい、と焦ったが二人の感想は共通していた。

 「「フィフティシェイズオブグレイみたいでオシャレ!でも、いきなりステップアップしすぎで心配だわ、大丈夫?」」
 という賞賛と気づかい(とその裏にあるささやかな嫉妬)だった。
 ああいった女性向けの官能小説・映画を楽しんでいるのは、自分のような男性にさほど縁がない女性だけかと思っていたが、美咲と里奈も映画を見たり原作を読んだりしていることを知り、芽美は二人に親近感を覚えた。

 「フィフティシェイズオブグレイ」の感想を言い合ったあと、自然な流れでエッチの話になった。彼と普段どういうエッチをしているのか、アブノーマルなエッチをしたことがあるか、どんなエッチをしてみたいか、等々。
 日ごろの言動と男好きのする外見から里奈がさまざまな経験を積んでいることは予期していたが、清楚系お嬢様の美咲も意外と多くの経験をしていることに芽美は驚かされた。

 だらだらと会話の中から美咲の話をまとめると、こんな感じ。

・彼が忙しくて短い時間しか会えないことが多く、つい映画館や公園、トイレ、ビルの隙間など野外でインスタントセックスをしてしまう。

・イケメンの彼が実は隠れアニメオタクで、美咲に2次元アニメのきわどいコスチュームを着用させてエッチするのが好き。彼氏の要望にイヤイヤ従っているふりをして、その対価として高価なプレゼントをおねだりしている美咲も、実はそこそこ有名なレイヤーだった。どうやら、アニメ・マンガサークルの「姫」として君臨していたらしい。大学卒業・就職を機にレイヤーを卒業したものの、アニメは今でも好きで彼の趣味に染まったふりをして一緒にアニメ映画を鑑賞したりしている。だから本当は美咲もノリノリでコスプレエッチを楽しんでいる。

・彼が忙しくて会えない日が続いたときはアダルトグッズでひとりエッチしたり、アダルトチャットや通話で知らない男性とヴァーチャルセックスをして欲求不満を解消している。SMトークをすることもあるが、なぜか女王様役が多い。

・処女を卒業したのは高2の3月。高1のときに行った超進学校であるKS高校の文化祭で知り合って付き合った高2の初めての彼と1年以上ずっと清い交際をしていたが、T大に合格したご褒美に彼の部屋で両親がいないときに処女を捧げた。その後、彼が大学生になると話が合わなくなり、避妊せずにエッチをした後に生理が遅れたときの彼の態度が最悪だったことからケンカ別れした。幸い、妊娠はしていなかった。

 いっぽう、里奈の場合はより複雑だ。

・処女卒業は幼馴染の大輔と。高校までずっと同じ学校で、高1のときに告白されて交際開始。北陸の田舎で遊ぶ場所も少なく、お互いの部屋や校内、自然の中などで、会えばエッチばかりしていた。二人とも東京の別々の専門学校(里奈は経理・大輔は情報系)に通うために上京すると、お互い出会いが増えて浮気したり仲直りを繰り返す関係に。社会人になった今は友人だが、たまにエッチをしてしまうこともある。

・専門学校に通っているとき、遊ぶお金が欲しくて銀座の高級バニーガールバーでアルバイトをしていた。衣装が特殊なことを除けば、カウンター越しに座って話をするだけの健全なお店だ。お酒を勧められても未成年であることを理由に断ることができた。若く、化粧栄えのする派手めなルックスとナイスボディ(身長162、92G-63-88)なだけでなく、愛嬌のある明るい性格で経理の勉強にもしっかりと取り組んでいた里奈は、メイン客層であるお金に余裕のある中高年男性に非常にもてた。上京したばかりでチヤホヤされることに慣れていなかった頃は、誘いにのってプライベートで美味しいご飯をご馳走になり高級アクセサリーをプレゼントされシティホテルのバーでお酒を飲まされて綺麗だ、惚れた、抱きたいなどと口説かれると、舞い上がってベッドインしてしまうことも度々。

・だが何度か繰り返すと、そうした男性の殆どが妻子持ちで、目的が自分の身体だけであることに気づき空しくなって誘いに乗らなくなった。それでもガードの固くなった里奈をゲームのように口説こうとしてくる男は多く、里奈のほうも食事やプレゼントだけいただくなど駆け引き上手になっていった。

・男好きのするルックス・スタイルの里奈は、社会人になってIT会社の経理の仕事をしている今もよくナンパされる。繁華街でのストリートナンパはシカトするが、ライブハウスやクラブ、プールや海などで気持ちが高揚しているときは誘いに乗ることもあり、エッチした後に付き合うこともたびたび。しかし別れるのも早い。

・そんな恋多き里奈だが、実は銀座のバニーガールバーでアルバイトをしているときに知り合った2人の年上男性と、今でも交際を続けている。

・一人は東北地方の開業医。紳士だが50代前半で子どもが二人いる。若いときに愛する妻を病気で亡くして以降、再婚する気にならず自分の両親や義理の両親に助けてもらいながら子どもを育て、父親から大病院の院長の座を継ぐための修行を必死にしてきた。

 40代半ばで院長の座を継ぎ、仕事の関係で上京することも増え、接待で偶々連れて行かれたガールズバーで里奈と会い、亡くなった妻に似ているからと一目ぼれ。
 そう言われても里奈はありがちな口説き文句のひとつとしか思っていなかったが、写真を見せられると姉妹と言っても違和感がないほどよく似ていた。上京するたびに真摯に口説かれ、何度も話すうちに情にほだされ交際を承諾してしまった。

 院長ともなると何人もの看護師と関係を持っているような悪いイメージしか持っていなかった里奈だが、驚いたことに彼は妻を亡くしてから女と寝たことはなかったらしい。そういう気持ちになったときは運動や酒を飲んで気を紛らわせるか、深夜どうしても我慢できないときには妻のことを想いながら自慰していたことを知って里奈は彼のことを本気で好きになった。

 初めてベッドインしたときは低レベルだったセックステクニックも持ち前の生真面目さと愛する里奈を気持ちよくさせたいという情熱でたちまち上達し、今では百戦錬磨の里奈も何度もイカされてしまう。

 結婚を申し込まれもしたが、年齢差や、地方暮らし、自分と同じ年頃の息子が二人いること、そしてもう一人の男への気持ちから、イエスとは言えなかった。今は彼が用意してくれた高級マンションの2LDKに住み、彼が東京に来たときの“現地妻”をしている。

・もう一人は未だに正体を知らない30代半ばくらいの男性。イケメンだが眼光の鋭いがっしりした体格で危険な香りを漂わせている。ただマナーはしっかりしていて頭の良さを感じさせる話し方で口調も丁寧だ。

 来店しウイスキーのロックを一息で飲み干すと、どの男もチラチラ目を向けるバニースーツからはみ出しそうな豊満な胸の谷間には一瞥もせずに里奈の目をビジネスライクにまっすぐ見つめ、ガールズバーを開きたくて色々な店の調査をしている者だが、美味しい食事をご馳走するから良ければこの店の仕組みについて教えてくれないかと提案してきた。

 落ち着いてきた東京での社会人生活に倦怠感を感じていた里奈は、そんな危険な匂いのする男に強く惹かれた。その後個室で焼肉会席をご馳走になりながらお店のことをべらべらと話してしまっただけでなく、お酒の勢いを借りて男に抱いて欲しいと懇願し抱きついてしまった。

 だが、よくあることなのだろう。男は驚きもせず優しく里奈を引き離すと、淡々と三つの理由を言って断った。一つ。自分にとって女はサディスティックな性欲を満たす道具でしかない。二つ。仕事が忙しくてそもそもあまり会えない。三つめ。自分の職業は公務員などとは正反対のもので親しくなることはデメリットであり危険でもある。

 それでも里奈は食い下がった。なぜなら個室で多少気が緩んでいるのか、自分を見つめる男の視線の中に時折、獣欲の炎が灯っていることに気がついていたから。この人も私を抱きたいんだ、そう思うと里奈は欲望に突き動かされこんなことを口走った。

「私はあなたのどんな欲望も受け止めます、いつまでも待っているから会えるときになったら連絡をください、私の連絡先をお教えしますがあなたの連絡先は聞きませんしあなたのことは名前を含めてなにも詮索しません、どうかお願いします!」と。

 男は驚いた顔をすると一瞬笑みを浮かべてこう言った。
「面白い女だな。そこまで言う女ははじめてだ。」
 しかしその時はそれだけ。里奈はがっかりして抜け殻のような日々を過ごした。

 3ヵ月後、非通知で電話があった。ハッとして慌ててでると男からだった。
「今夜10時、Sホテルのメインバーで待っていろ」
 男はそれだけ言うと電話を切った。

 里奈はせいいっぱい背伸びして高級ブランドスーツとアクセサリーを身につけて出かけ、午後9時に到着するとカウンターに座り、まだ未成年だったが強めのカクテルを2杯飲んでタバコを吸い大人の女のふりをしてドキドキしながら男を待った。

 男は午後10時ちょうどに現れると黙って隣に座りウイスキーのロックを注文し、味わうようにゆっくりと飲み干すと里奈にこう告げた。
「タバコも酒もそのファッションもまだ早い。」
 そして二人分の会計を済ませ里奈を置いて去った。取り残された里奈は嫌われたと思い、泣きながら帰宅するとスーツをびりびりと破きアクセサリーを引きちぎった。

 しかし里奈の予想を裏切り1ヵ月後に再び連絡がきた。待ち合わせ場所は別の都内の高級ホテルのメインバーだった。
 里奈は着慣れた歳相応の服装で出かけ、バーではフレッシュジュースを注文した。タバコはあのあとすぐに止めていた。

 待ち合わせ時刻から1時間遅れて到着した男は隣に座ってウイスキーのロックを注文し、手早く飲み干すと会計を済ませ里奈に言った。
「ついて来い」

 里奈は黙って後をついていき、男を迎えにきたスモークガラスのベンツに乗せられ、夜だというのに黒いサングラスをかけさせられほぼ何も見えない状態で郊外の一軒家に連行されると、SM調教アイテムのそろった地下室で夜明けまで男に激しく犯された。

 緊縛され、鞭打たれ、牝豚と罵られ、口を性器のように使われ、遠慮なく中出しされた。そんな風に扱われて里奈は激しく乱れ、これまで経験したことのないオーガズムに到達した。
 男は早朝、地下鉄銀座駅の近くで里奈を下ろすと、こう言い残して去った。
 「良かったぞ、また会おう。」
 その言葉だけで里奈は絶頂してしまいそうだった。

 それ以降、里奈は1~3ヶ月に1度、急に呼び出されてはサディスティックな男の欲望をマゾヒスティックな激しい悦びとともに受け止め続けている。都内のホテルのバーに呼び出され、女を調教するために用意されたとしか思えない家の地下室で犯され、始発が出る頃に銀座の駅で降ろされる。
 
 部下らしき複数の男達に輪姦されたり、セーラー服を着てタトゥーの入った黒人に犯されたAVを撮影されたり、浣腸されて泣き叫びながら排泄するシーンをネット中継されることもあった。排卵誘発剤を飲まされ男と受精セックスし、妊婦となった状態で輪姦された。男の子どもを出産し、出産後には搾乳されながら犯された。

 里奈はどんな行為も耐えられた。なぜなら全ての行為を男がしっかりと見つめていてくれたから。

 生まれた子どもは里奈が両親の助けを借りて育てている。両親は激怒しどんな男の子どもなのか激しく追及してきたが里奈は黙秘した。
 両親は諦めて利発な初孫を可愛がるようになった。男から養育費として会うたびに高額の現金を渡されている。両親は大物政治家や有名芸能人が父親ではないかと誤解しているが、好都合なので誤解を解かずにいる。

 男はバーから里奈をすぐに連れ出すこともあれば数杯飲んでくつろぐ時もあった。そんな時、里奈は自分のことを赤裸々に話す、男に自分の全てを知って欲しくて。生い立ち、日々の出来事、子どもの様子、仕事の愚痴、ナンパや性生活、等々。
 男は黙っているが、ちゃんと聞いている証拠に時折ポツリと的確なコメントを漏らす。里奈が言ったことは覚えているらしく20歳の誕生日を過ぎた時には20本の赤い薔薇の花束をプレゼントされ、バーでお酒を飲むことを許された。タバコは禁止されたままだ。

 男関係で何か言われたことはない。ただ院長のことを話した後はいつも激しく責められる。最近はもしかしたら自分はこの男に愛されているのかもしれないと淡い期待を抱いている。何年も付き合っているのに今だ名前もしらぬこの男に。
 自分に子どもを生ませたのも愛しているからではないか。ちなみに里奈がマゾになるのはこの男の前だけだ。

・院長には結婚を申し込まれたときにこの男との関係を含む自分の男関係を包み隠さず全て話した。院長は「若くて綺麗な里奈がもてるのはわかるし、自分が一緒にいられる時間はわずかだから仕方ないけど、性病と妊娠には気をつけて」と寂しげに言うと、ピルを処方し、性病を定期的に検査するよう知り合いの東京の病院を紹介してくれた。それから里奈は男遊びを以前より控え、ナンパされて普通に遊ぶことはあってもセックスは滅多にしなくなった。

・院長にあの男の子どもを妊娠したと告げたときは、「好きな人の子どもができてよかったね」と心から祝福してくれた。里奈は院長が老人になって介護が必要になったときは全ての面倒をみるつもりで、介護の勉強をはじめた。

・今ではその二人の男のことが本気で好きで他の男と付き合う気持ちはない。ただ今回のように二人と2ヶ月も会えないようなときは、寂しくなってつい幼馴染の大輔や他の男とエッチしてしまい、深い自己嫌悪に陥るそうだ。

 芽美は里奈の濃い恋愛経験に驚いた。特に隠し子がいることは衝撃的だった。気軽にたくさんの男とエッチを楽しんできたように見える里奈が、今は複雑な本気の恋愛をしていることを赤裸々に話してくれて、ようやく本当の友達になれたような気がした。

 それとは別な意味で驚かされたのは、里奈が経験があることは当然と思えるアナルセックスを、美咲までもが経験しているばかりか、里奈よりも頻繁にそれを愉しんでいることだった。

 一時期、忙しい彼と会えるのが生理中でエッチできない時が重なって、欲求不満で苦しんだ二人で解決方法を話し合った結果、アナルセックスに挑戦してみることになったらしい。
 また、野外でエッチすることが多い二人だが、高校生の時に生理が遅れて妊娠かと悩んだ苦い経験のある美咲は、彼がコンドームを忘れたときはエッチを断固拒否して気まずく別れることもあったから、避妊の必要のないアナルセックスは好都合だった。
 それで何度か経験してみたところ、妊娠の可能性がないという安心感と不浄の穴を犯す・犯されるという背徳感からの快感に美咲も彼も完全に嵌まってしまったそうだ。

 最近はデートの前に必ず自分でお尻の中をきれいにしてから出かけるらしい。ローションとかなくて大丈夫なのかと下世話な質問をしたところ、フェラで唾液をたっぷり絡ませれば大丈夫、あとはハンドクリームとかあるもので何とかするの、とのことだった。とても慣れている感じで驚いた。

 里奈はともかく美咲までもがマニアックな経験をしていることは、芽美を安心させた。

 人は自分の身近な例を一般化しがちなものである。90年代以降の携帯の普及によるセックスの低年齢化とインターネットの発達によるセックス情報へのアクセスのしやすさが性行為の多様化を促したことは確かだ。しかしその一方、男女の草食化が進み2次元への興味関心が高まる中で、交際経験のない男女、恋人のいない男女が増加していることもまた現実だ。

 日本全体としてみれば、多種多様な経験を妄想したことのある男女は増えているものの、里奈や美咲のように実際に経験をしている若い女性はまだまだ少ないことなど、芽美にはわからなかった。

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