……ハッ、と意識が浮上しました。
視界を覆っていた闇が消えています。
目隠しが……外されている?
ぼんやりする視界に映ったのは、天井の鏡。
そして、精液と愛液にまみれて無様に股を開いた自分の姿と――。
それを冷酷な目で見下ろしながら、ゆっくりと服を脱ぐ男の姿が見えました。
「さあ、牝豚。今日の『ブリード・タイム』の仕上げだ」
鬼灯蓮。
高級スーツを脱ぎ捨てたその肉体は、鋼のように鍛え上げられ、無駄な脂肪など一切ありません。
肩から胸にかけて刻まれた古い刀傷や、背中を覆う禍々しい刺青(タトゥー)。
そして何より、私を見下ろす爬虫類のように冷たく、昏い瞳。
夫のような温室育ちの男性とは違う、修羅場をくぐり抜けてきた「捕食者」のオーラに、私は本能的な恐怖で縮み上がりました。
「最初の課題だ。──その小さな口で、俺のものを咥えろ」
鬼灯はソファに深く腰掛けると、股間を私の顔の前に突き出しました。
怒張した赤黒い男性器が、天を仰ぐようにそそり立っています。
太い血管がミミズのように脈打ち、亀頭は握り拳ほどもありそうな大きさでエラを張っています。
先端からは、すでに透明な先走りがトロリと滲み出ていました。
「……いやです。私はあなたの奴隷なんかじゃありません……」
かすれた声で拒絶しますが、鬼灯は冷笑しただけでした。
彼は懐から小型のリモコンを取り出し、無造作にボタンを押しました。
「あぐっ!? がぁっ!」
首輪から強烈な電流が流れ、私の背筋が跳ね上がりました。
脳髄を焼かれるような痛みと衝撃。
涙目で咳き込む私を、彼は楽しげに見下ろします。
「次はない。三秒以内に食らいつけ。さもないと、電圧を最大にするぞ」
「っ! わ、わかりました……お願いします……許して……!」
私はガタガタと震えながら、その凶悪な肉棒に顔を寄せました。
鼻をつく強い獣臭と、ムワッとした熱気。
私は恐怖と、薬によって亢進された性欲に突き動かされ、その先端に唇を寄せました。
「ん……むっ、んぐぅっ!」
意を決して、かぶりつくように口を開き、亀頭を咥え込みました。
口いっぱいに広がる、圧倒的な肉の質量と、塩辛い味。
オエッ、と吐き気を催すほどの大きさなのに、私の身体は不思議とそれを拒絶しませんでした。
むしろ、空っぽの空腹を満たすように、夢中で舌を絡めてしまったのです。
「ほう。さすがは良家のお嬢様だ。随分と卑しい吸い方をする」
ジュポッ、ジュルルッ……!
静かな部屋に、私が男根を啜る下品な水音が響き渡ります。
私は両手で鬼灯の太腿にしがみつき、必死に頭を前後に振りました。
舐めるのではありません。むしゃぶりつくのです。
舌裏でカリの段差を執拗にこね回し、裏筋を吸い上げ、溢れてくる我慢汁を極上のスープのように喉を鳴らして飲み下します。
(おおきい……! 喉が、焼けるように熱い……!)
「もっと奥だ。喉の奥まで使って飲み込め」
鬼灯の手が私の後頭部を掴み、グイッと腰を突き出してきました。
ズプッ、オグッ!
喉の奥深くまで先端がねじ込まれ、息ができません。
苦しい。涙がボロボロと溢れます。
けれど、喉を犯される窒息感と同時に、背筋を駆け上がる痺れるような快感に、私は白目を剥きそうになっていました。
「んぐっ! んっ! んむぅーっ!」
私は涎と涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、一心不乱に肉棒を吸い続けました。
名家の妻としてのプライドなど、この圧倒的な雄の暴力の前では、無力なシュガーキューブのように溶けて消えていくようでした。
鬼灯が腰を引き、私の後方に回ります。
「まずまずだ。褒美をやるからよく味わえ」
ズプゥゥゥンッ!!
「あぐっ……!? ひぃぃぃっ……!!」
容赦のない一突きが、私の最奥までを一気に貫きました。
目覚めたばかりの体に、ありえない質量の「熱」と「異物感」が満ちていきます。
ズブズブッと、剛直な肉塊が膣壁を無理やり押し広げながら侵入してきます。
先端が子宮口を捕らえた衝撃で、私の喉からは甲高い悲鳴が漏れました。
「あっ……が…はっ!? 深い……っ! 無理……これ以上……入らない……っ!」
鬼灯は私の悲鳴を無視し、さらに体重をかけてペニスをねじ込んできます。
天井の鏡越しに見える私の顔は苦悶に歪んでいましたが、同時に頬が紅潮し、唇からは涎が垂れていました。
「嘘をつけ。お前のここは悦んでいるじゃないか」
鬼灯は私の下腹部を指でぐうっと押しました。
その指先に伝わるのは、埋め込まれた巨大な異物によって圧迫された感触。
そして、膣壁がそれに絡みつき、収縮する微かな震えだったのでしょう。
「や……やめて……っ! そこ……押さないで……っ!」
私が嫌がるのも構わず、彼は一定のリズムで下腹部を押しながら抽送を始めました。
ペニスの先端が子宮口を突くたびに、私の体が弓なりに反り返ります。
「あんっ! あああっ! ダメ……っ! おかしくなる……っ!」
涙と汗で化粧が崩れた顔が、鏡の中で快楽に染まっていきます。
普段の楚々とした「錦織深樹」とは似ても似つかない、淫らな表情です。
「どうだ? これが本当のお前だ。清楚な仮面の下に隠れていた、淫乱な牝豚の正体だ」
鬼灯は一旦腰を止めると、私の右手首を掴み、結合部へと導きました。
滑りのある粘膜と、血管の浮き出たペニスが密着している生々しい感触に、私は息を呑みます。
「触ってみろ。お前の中に入っているものを」
「ひっ……! こんな……大きいの……っ!」
私の指が届かないほどの長さと太さ。
恐怖と驚愕で震えながらも、私の指は無意識にその竿を撫でるように動き、愛液と汗でぬめった感触を確かめてしまっていました。
「感じるだろう? これがお前を狂わせる道具だ。そしてこれからもお前の中にずっと入っているんだ」
鬼灯は私の手を放すと、再び抽送を始めました。
今度は浅く抜き差しするのではなく、根元まで一気に押し込み、子宮口を抉るように突き上げる激しいピストンです。
「ああっ! あんっ! あうっ! 奥……当たってる……っ! あっ……あっ……あああっ!」
私の嬌声が部屋中に響き渡ります。
豊満な乳房が上下に激しく揺れ、汗で輝いています。
鬼灯は私の両脚を持ち上げ、肩に乗せました。
結合部が完全に丸見えになり、鏡に映し出されます。
「いや……っ! こんな格好……恥ずかしい……っ!」
「いい格好だ。お前の恥ずかしいところが全部見えるぞ」
パシンッ!
乾いた音が響き、お尻に鋭い痛みが走りました。
「ひゃんっ!? あ……ああっ!」
「嘘つけ。叩かれて感じるんだろう? お前のマンコがキュッと締まったぞ」
痛みすら快感に変換されてしまう。
パンパンという肌がぶつかる音と、グチュグチュという卑猥な水音が混ざり合い、私の理性は粉々に砕け散りました。
「ああっ! すごっ、すごいぃっ! イくっ、イッちゃうぅぅ!」
私は恥も外聞もなく叫びました。
鬼灯の背中に爪を立て、彼を求めれば求めるほど、快感の波が高まっていきます。
頂点まであと少し。このまま突き上げてくれれば、天国へ行ける。
そう思った瞬間でした。
ピタリ、と鬼灯の腰が止まりました。
「え……? やだ、おねがい、とめないで……」
私は飢えた獣のように腰をくねらせて強請りましたが、鬼灯は冷たく私を見下ろすだけです。
そして、私の顎を強く掴むと、グイッと上を向かせました。
「目を開けろ。鏡の中の、あの無様な女をよく見るんだ」
強制的に見せられた天井の鏡。
そこには、男に両足を担がれ、涎を垂らし、目をトロンと濁らせて快楽を貪る……見たこともないほど淫らな「私」の姿が映っていました。 そ
れは紛れもなく、発情した牝の顔でした。
「イきたいか? ならば、自分の正体を直視しながらおねだりをしてみろ」
彼は私の耳元に唇を寄せ、悪魔のような言葉を囁きました。
「『御主人様、卑しい牝豚にもっと|熱い餌《ザーメン》をください』……とな」
「っ……!?」
そんな、屈辱的な言葉。言えるはずがありません。
けれど身体は限界でした。
子宮が疼いて、熱いものを注がれることを狂おしいほど求めています。
「早くしろ。萎えるぞ」
鬼灯が意地悪く、ペニスを半分ほど引き抜きました。
喪失感に私の腰がビクンと跳ねます。
――欲しい。なんでもいいから、中を満たして!
「い、言います……言いますからぁ……っ!」
私は鏡の中の自分と目を合わせ、涙を流しながら叫びました。
「ご、御主人様っ……! 卑しい牝豚に……もっと、熱い餌《ザーメン》をくださいっ!!」
「よろしい」
ズブゥッ!!
鬼灯が、根元まで勢いよく突き入れました。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーっ!!!」
ドク、ドクッ、ドクン!!
子宮の最も深い場所に、熱湯のような精液が勢いよく放たれました。
私の胎内が、あふれるほどの熱い餌《ザーメン》で満たされていきます。
私は鏡の中の自分が、白目を剥いて絶頂する姿を目に焼き付けながら、獣のような咆哮を上げました。
頭の芯まで痺れるような、人生で一番深い絶頂。
薄れゆく意識の中で、私は確かに感じていました。
ああ……男の人に使われるって、こんなにも気持ちいいんだ……と。
遠ざかる意識の中で、鬼灯の冷たい嘲笑だけが響いていました。
こうして、私の長く苦しい「ブリード・タイム」の初日は、深い闇の中へと沈んでいったのです。