高級マンションの静謐なリビングに、冬の午後の柔らかな光が差し込む。豪華なランチと、司が語る理知的で情熱的な言葉に酔わされていた優子は、自分が司の母親に似ているという余韻とともに、夢見心地のまま彼に抱き寄せられていた。
「優子さん、誕生日おめでとう。ずっと、こうして触れたかった」
司の整った顔が近づき、優子の控えめな唇を塞ぐ。
んむ……っ、んちゅ……んんっ、ふぁ……
驚きに目を見開いた優子の唇が、若々しく熱い舌によって強引にこじ開けられる。夫という1人の男しか知らず、その夫ばかりか息子とも冷え切った関係の優子にとって、司の侵略的な舌使いは麻薬のように脳を麻痺させた。
「ん、は、ぁ……司くん、だめ……私、あなたよりずっと年上なのよ……っ」
必死に理性を絞り出し、司の胸元を押し返そうとする優子。だが、司はその抵抗を楽しむように、彼女の上顎の敏感な粘膜をねっとりと舐め上げ、喉の奥まで突き刺すような深いキスで言葉を封じ込めた。
「何言ってるんですか。僕がどれだけ、優子さんに惹かれてるか……分かってないでしょ?」
司の吐息が耳元を焼き、優子の肌に鳥肌が立つ。自分を1人の、それも抗いようのない魅力を持った「女」として、剥き出しの欲望で求めてくれている。
15年間、夫から家政婦扱いしかされてこなかった彼女にとって、乾ききった心に注がれる劇薬のような甘い肯定だった。
優子が陶酔に頬を染め、自分からしがみついてくるのを見下しながら、司は内心で冷笑する。
(最高だよ。若い女とは違う、このしっとりした質感と男への渇望。学内じゃ高潔な准教授を演じてる賢治さん、あんたは裏で風俗に通い、家ではこの人を家政婦扱いか。あんたが蔑ろにして放置しているこの『おばさん』を、俺の子どもを悦んで孕むような淫乱女に作り変えてやるよ。あんたのプライドをずたずたにするのは、これからだ)
司の大きな手が、ワンピースの上から優子のFカップの豊かなバストを重々しく揉みしだいた。彼女の首にかかったゴールドのネックレスが小さく揺れ、鎖骨の間でガーネットの粒が紅い光を反射する。
「あ、ん、あぁっ! だめ、壊れちゃう……っ!」
「壊れないよ。優子さんがずっと、誰にも触れさせずに溜め込んできた身体……僕が全部、暴いてあげるから」
司の指先が、乳輪の周囲を円を描くように執拗に追い詰め、ツンと尖った先端を衣類越しにカリカリと弾く。15年ぶりの男の手による愛撫は優子の神経をすぐに高ぶらせ、下腹部に熱い欲望を生じさせた。
さらに司の手は、ドレッシーなスカートの裾を大胆に捲り上げた。地味な綿素材の下着に覆われた、長らく閉ざされていた禁断の秘丘。そこに司の長く傷一つない指が押し当てられた。
「あぁっ! そこ、は……いやぁ、見ないで……恥ずかしい……っ!」
「恥ずかしがることなんてない。……ほら、もうこんなに、指を吸い込もうとしてる。旦那さんは、ここをこんなに熱くしてくれなかったんだ?」
司は優子の耳に卑猥な音を立ててキスを繰り返しながら、下着の上からクリトリスを指の腹でぐりぐりと、粘着質に押し潰した。
くちゅ、ぐちゅぅ……んちゅ、じゅるッ……
「ひぅ、あぁぁッ! あ、あ、あああああッ!」
優子の口から、理性では制御しきれない嬌声が漏れる。自分を律してきた15年間の鎧が、司の容赦ない指使いによって一気に崩れ去っていく。
じゅる、じゅぶ……んぐ、んちゅ……
半開きになった口を吸われ、絡み合う唾液が糸を引き、優子の顎を伝って胸元へ垂れる。
司はあえて下着を脱がさず、湿り始めた布越しに最も敏感な突起を執拗に転がし、弾き続けた。
「あ、はぁ、はぁ……っ、もう、立てな、い……っ」
優子の膝がガクガクと震え、豪華なリビングの絨毯へと崩れ落ちそうになる。身体の芯がとろとろに溶かされ、重力に抗うことすらできなくなった彼女を、司は満足げな笑みを浮かべて抱きとめた。
「いいよ、優子さん。そのまま僕に身体を預けて。ベッドで、もっと素直になってもらうから」
司は優子を優しくベッドに運び、そのドレッシーな装いを一枚ずつ剥ぎ取っていった。白い肌が露わになり手で隠そうとする優子。しかし司はその手を抗えない力で押さえつける。
ついに全てを曝け出した優子の肢体は、年齢を感じさせない美しさに満ちていた。午後の明るい陽光が、彼女の柔らかな曲線と長年秘められてきた秘所を無遠慮に照らし出す。
「優子さんの身体、35歳とは思えないほど綺麗だ。あの旦那さんには、もったいなすぎる」
これは司の本音だった。
司の熱い舌が、優子の耳たぶを甘噛みしながら吸い上げた。
じゅる、ちゅぷ、んちゅ……
耳元で鳴り響く粘膜の音に、優子の背筋を電流のような刺激が走り抜ける。15年もの間、誰も立ち入ることのなかった彼女の肉体の隅々まで司は躊躇なく踏み込んでいく。
唇が耳から首筋へ、豊かなFカップの乳房へと降りていった。ツンと尖った先端を舌先で転がし、丹念に湿らせていく。
「あ、あぁっ! そこ、だめ、おかしくなっちゃう……っ!」
優子の声は、快楽と羞恥が混ざり合い、淫らな熱を帯びていく。司の舌はさらに下へと這い進み、ついに彼女の最も秘められた場所へと辿り着いた。
これまで、15年以上も前の夫との数回の行為のとき以外、その場所を晒すことなどなかった優子は、羞恥に頬を染めながら身を縮める。しかし、司の指先は容赦なく彼女の太腿を割り、隠されていた場所を露わにした。
そこに広がっていたのは、手入れの行き届いていない、野暮ったいほどに生い茂った陰毛だった。司はそれを観察者のような目で見つめる。
「ここ、全然手入れしてないんですね」
司の静かな声が寝室に響き、優子はビクリと肩を跳ねさせた。
「あ……ごめんなさい……。私、その……」
言い訳を探して言葉を詰まらせる優子の耳元に、司が顔を寄せ、感情の読み取れない低い声で呟く。
「旦那さんとレスなのは、本当なんだ」
直後、優子の頬は熟れた果実のように真っ赤に染まった。女として誰かに見られることを想定すらしていなかった怠慢を、司という若く素敵な青年に冷静に指摘された羞恥。
司は、自身の指摘に打ちのめされて顔を覆う優子の反応を愉しみながら、陰りのある秘所へと指先を這わせる。
「旦那さんともしてないのに、こんなに敏感なのはおかしいですよね。1人でどれくらいしてるんですか?」
「そんな……っ、してない、わ……」
「嘘だ。旦那さんと息子が出かけた後、パートもない日。家で1人きりになって、何をしていたんですか? 正直に言わないと、もっと恥ずかしいことしますよ」
司の強い眼差しに射すくめられ、優子は首を振って抗う。
だが執拗な愛撫に抗いきれず、消え入るような声で「……週に、2、3回……」と白状させられた。
激しい動揺に合わせ、優子の胸元のガーネットが肌の上を音もなく揺れた。
告白を聞いた瞬間、司の口元に酷薄な笑みが浮かぶ。彼は肥大した突起を指先で弾くように弾いた。
「 どうりでクリが発達してるわけだ。15年も、自分1人で弄り続けてきたんですからね」
「あぁっ! やめて! 言わないで!」
自身の性欲の痕跡を断罪され、優子が顔を覆って悲鳴を上げる。だが、司はそんな彼女の羞恥を無視し、そのままゆっくりと股の間へ頭を沈め、手入れのされていない陰毛をかき分け、露わになった熱い粘膜に直接、舌を這わせた。
「うそ……っ、そんなところ、直接なんて……あ、あああああッ!」
独りきりの居間で虚しく繰り返してきた自慰とは比較にならない、司の生々しい舌の動きに、優子の腰が大きく跳ねた。シーツを握りしめて身体をよじるが、司の強引な舌使いが彼女の抵抗を即座に快楽へと塗り替えていった。
じゅる、じゅぶぅ、れろぉ……ッ!
司の舌先が、固く勃起し始めたクリトリスをピンポイントで捉え、執拗に、かつ繊細に弾き上げる。
未経験の刺激に、優子の脳はパニックを起こしていた。クリオナニーでは決して到達できない、生身の男の舌がもたらす熱と質感。
優子の懇願など、司は聞き入れない。人差し指と中指で彼女の陰核をこれでもかと露出させると、鼻先を押し付け、溢れ出す蜜ごと、その小さな突起を口腔内へと力強く吸い上げた。
じゅぼッ、じゅるりぃ……んちゅ、じゅぷぅうッ!
「ひ、あぁぁああッ! あ、あ、あああッ!」
聞いたこともない自分の嬌声に、優子の顔が羞恥で赤く染まる。だが、司の攻めはさらに執拗さを増していく。舌先を鋭く尖らせ、ひくひくと震える陰核を、まるでピアノの鍵盤を揺らすように素早く、かつ粘り強く弾き続けた。
ピチャ、ピチャ、ピチャァアア……ッ!
粘膜が激しく擦れ合い、糸を引く唾液が優子の太ももの内側まで垂れ落ちる。夫との淡白なセックスすら忘れていた優子の身体にとって、医大生の若くしなやかな舌がもたらす刺激は、もはや暴力に近い快楽だった。
「はぁ、あ、あ……司くん、もう、ダメ、だめぇ……っ」
司は優子の腰を両手でしっかりと固定し、彼女が逃げ出すことを許さない。それどころか、溢れ出した愛液で水たまりのようになった割れ目に、鼻から顎までを埋め、顔全体で彼女の蜜壺を蹂躙した。その激しい動きに合わせ、優子の胸元でゴールドのチェーンが肌の上を滑り、ガーネットが静かに揺れる。
吸い上げられる圧迫感と、舌先が神経を直撃する鋭い刺激。その二重奏に、優子の脳内は真っ白に弾け、視界がちかちかと明滅する。
「あ、は、あぁ……っ! あ、ああああッ! くる、くるぅ、すごいの、くるぅうう!」
司がクリトリスの下側に舌を滑り込ませ、一気に上へと掻き上げると、優子の身体は限界を超えて弓なりに反り返った。背中はベッドから浮き上がり、指がシーツを引きちぎらんばかりに食い込む。
「ひっ、ぃぃいいいい――っ!!」
視界は真っ白に明滅し、焦点の合わない瞳からは涙が溢れ、唇は震えて言葉にならない。15年間封印されていた肉体が、司の舌によって解錠させられ、優子は人生で初めて知る、重層的で暴力的な絶頂の淵へと突き落とされていた。