Final Discipline 疑問の余地のない、完全に合意の上での、私のための性行為 第2話

「ふん、奴隷のくせにご主人様の前に堂々と立っているとは・・もう俺の躾を忘れてしまったのか?・・厳しく躾けなおす必要があるようだな・・・Down(伏せ)!」

「申し訳ございませんご主人様、めぐみは躾を忘れた愚かなマゾメスですわっ!」
 ご主人様の理不尽な指摘。3年ぶりのご主人様の調教コマンドに悦びを感じながら急いで命令に従う。

 ご主人様の足元に近づき背を向けて脚を肩幅に開いて立つ。跪き四つんばいになって頭をゴム素材の床につけて横を向く。両手を背中に回して手を組み、尻を高く掲げる。これが美巨尻が自慢のマゾ牝奴隷の伏せの姿勢。

 そのままじっとしているとご主人様の次のコマンド命令が飛ぶ。
「Spread eagle!」

 背中の右手をお腹側から性器に回して指でヴァギナの入り口を広げる。室内は裸でも暖かいが暑いというほどではない。それなのに身体全体がじっとりと汗ばんでいる。
 ご主人様はなにもおっしゃらない。私をじっと観察しているようだ。

「この牝穴に優斗の肉棒を何回受け入れたんだ?」
「302回ですわ」
「ふん、しっかり数えてあるとは殊勝な心がけだな」
「お褒めいただきありがとうございます、ご主人様」

 なんていう会話をしているけれど、ご主人様は全部ご存知のはずなのだ。ご主人様に忘れて欲しくなくて私は3年前のクリスマスから匿名のブログ日記を付けはじめ公開している。
 性生活について赤裸々に記述しているから承認した人だけが読めるようになっているのだが、承認した中にご主人様が絶対いるはずなのだ。そんなことをお互い知らぬふりをして会話し続ける。

「3年間で302回は同棲・結婚していた夫婦としては多くはないな。優斗は性的に淡白なのか?」
「ご主人様ほど精力絶倫ではありませんが、最初の頃はサルのように求めてきましたよ。でも、あの人は巨乳好きですし、わたしの感度が良くないから飽きるのも早くて週に1、2回に落ち着きました。それに妊娠してからは控えてましたから」
「そうか、それでも穴の形も挿入したときの感触も優斗の男根の形状に変わってしまっているのだろうな・・・」
「申し訳ございませんご主人様。出産もしましたから以前のようには・・・」

 ご主人様の指摘に悲しくなってしまうが、ご主人様は左尻肉の焼印を優しく撫でてこんな風におっしゃっる。
「何事であれ、ずっと同じであることが必ずしも良いことではないんだよ、むしろ変わっていくほうが自然なことさ。セックスだって同じだと飽きてしまうからな。お前の穴の中の感触がどう変わったのか楽しみだよ」

その言葉に元気づけられ私はつい余計な一言を口にしてしまう、あとで驚かせようと思ったのに。
「ありがとうございますご主人様・・変化といえば実は今、母乳が出るのですわ」
「おお、そうか!それは素晴らしい!flat(仰向けに伏せ)!」

 ご主人様は俄然ヤル気を出されて私に仰向けに横たわるよう命じると、オーディオ機器のほうへ去る。向きを変えて上を向いていると、懐かしいジムノペディの曲がBGMに流れてきた。戻ってきたご主人様は右手に赤い首輪、左手に香油「Tackifor prudish Meg」の瓶を持っている。調教で身体に刻み込まれた私の官能を燃え上がらせる3点セットだ。
 
「nubile cunt・・,luscious cunt・・・,sopping cunty・・,rammy cunty・・」
ジムノペディのBGMをバックに赤い首輪を嵌められ香油をたっぷり垂らされて、成熟マンコ、そそるマンコ、びしょ濡れマンコちゃん、発情マンコちゃんと呟かれながら全身を丹念にマッサージされ、私のヴァギナはたちまちグッショリと蜜を垂れ流す。
 乳は張り乳首はピンと立ち絞らなくても母乳を噴出してしまいそう。口からは自然と甘い吐息。脱毛とパイパン処理がしっかり成されている身体。

 ご主人様は満足そうな視線を送るが、真面目な顔になりこんなことを言う。
「まだいくつか、お前に話しておくべきことがある」
「なんでしょう?」

「ナターシャとの子どものことだ。俺の子供かどうかは遺伝子検査はしていないから確実ではない。しかし俺の子どもだというナターシャを信じている。あの時期、俺以外の男とセックスはしていないというし、俺もそうだと思う」
「・・・そう・・・ですか・・・」
―それなら!―

「なら、「だが、俺はお前との子どもが欲しい!」
 私が言いかけた言葉に被せるようにご主人様が続ける。

「だから、子どもをもう一人作れ!次に生まれてくる子どもは俺とお前との子どもだと信じることにする。だからお前もそう信じろ、これは命令だ!」
「はい、ご主人様!」

「おかしなことを言っているのはわかっている。だが俺の精子で妊娠する確率がゼロではないのだから・・・いや正直に言おう、これは嫉妬だ、お前の子どもを生んだ優斗へのな」
「・・・・・」

「真愛美の血は俺と繋がっていないことは明らかだが、俺は自分の子どもだと思って可愛がるし、将来的には俺の息子と結婚させて本当の俺の娘にするつもりだ」
「はい、ご主人様」

「世間的にはお前の夫は優斗だが、真の夫は俺だ。だからこれからはアイツのことを『夫』や『あなた』と呼ぶことは許さん!そして俺のことを『あなた』と呼べ!」
「はい、あなた」

「優斗とはどんなセックスをしているんだ?」
 ご主人様はご存知のくせに私に言わせたいのだ。

「正常位と騎乗位だけのノーマルなセックスですわ。フェラはして差し上げますが彼のを飲んだことはありません。彼とのセックスで快感は感じますが、絶頂したことは一度もありませんわ。ご主人様の許可がない限り、わたしは他の男性とのセックスで絶頂することはできませんし、それもよほどセックスが上手な方でないと無理ですから」

「そうだ、それでいい!優斗との、いやこれからのお前の性欲解消と性交管理はすべて俺がやる。俺が東京にいるときは俺が抱く。俺がいないときは『voluptas』関係者を中心に俺が認める他の男に抱かせる。優斗とは子作りのとき以外はできるだけ回数を減らすようにもっていくんだ!」
「はい、あなた」

「子作りの時以外は当然ゴムありで精飲も禁止だ。普段のセックスでお前が体内に入れていいのは俺の精子だけだ!」
「はい、あなた」

「お前の魅力的な尻に突っ込む後背位の体位を使えるのも俺だけだぞ!」
「はい、わかっておりますわ」

「それから、最後にもうひとつ・・・」
「はい?なんでしょうか?」

「俺の息子が大きくなったら日本の高校に留学させる。真愛美と交際させるためにな。その時にお前が童貞を卒業させてやってくれないか。それだけでなく女のことを全て教えてやってくれ、どんな風に愛撫すればいいのか、どんな風に言葉をかけたら喜ぶのか、絶頂に導くにはどうしたらいいのか、そして、お前のような素晴らしいマゾ牝奴隷に調教するにはどうすればいいのかをな」
「えっ?」

 ご主人様の衝撃的な発言に私は自分の耳を疑ってしまい思わず聞き返す。
「お前が俺の息子の童貞を奪い、女の調教の仕方を教え込むんだ」
「え・・わたし、その頃にはもうアラフォー。40歳を超えております!そんなおばさんが相手では可愛そうですよ!」
 おばさんになった自分の姿を想像して落ち込む。

「お前なら大丈夫だよヘドネー。普通の女は母兼家政婦の立場となり育児や家事やパートなどで疲弊して旦那に相手にされなくなって、美容や体型、ファッションがだらしなくなり急激に年老いていく。しかしお前は裕福な家庭で余裕ある暮らしができるし、優斗とレスになったとしても俺やウォルプタース関係者とのセックスで女の悦びを忘れることはない。もともと童顔でアラサーの今でも欧米男性から見れば少女にしか見えないから、40歳過ぎたくらいでようやく成熟した大人の女にみられるはずだしな」
「わたしもう大人ですよ、酷いです」
 と言いながらも気分がよくなる私。

「あとはお前の努力次第さ。40歳を超えて15、6歳のイケメンハーフロシア男子とセックスできると思えば女としての魅力を保つ努力を必死にするだろう?」
「そうですね、がんばります・・・ああーん、ご主人さまぁ、もう限界ですわ♡」

 性感マッサージと、ご主人様に調教された私が彼の息子に女の調教のやり方を実践的に教え、その息子が自分の娘を調教するという背徳的なシナリオに興奮し性欲が高まり、一刻も早く犯していただきたくてたまらなくなる。

 しかしご主人様は無常にもこんなことをおっしゃる。
「まだだ、ヘドネー!大事な儀式がまだ二つも残っているだろう?」
「あーん、申し訳ございません!」

 そうなのだ、まだオマンコ撮影と奴隷口上の詠唱が残っている。ご主人様の命令を待たずにM字開脚してオマンコを指でくぱぁと開くとトロトロと愛液が溢れて発情したメスの匂いを撒き散らす。

 パシャ、パシャ、パシャ。
 さっそくご主人様が高性能カメラを構えて子どもを生んだ人妻のヴァギナを鮮明に記録していく。そのシャッター音がさらに淫らに私を昂ぶらせる。

「Chant!」
 撮影を終えソファに座りなおしたご主人様からの奴隷口上の詠唱命令が発せられる。
「はい、ご主人様!」
 ご主人様の前の床に正座し祈るように両手を組んでご主人様の目を上目遣いで見つめる。ご主人様も優しさと欲望の篭もった視線で私を見つめている。

愛するご主人様♪ 
今夜もマゾの私をお好みのままに奴隷調教してくださいませ♪
SMセックスの快楽で 
普段上品ぶっている私にメスの自覚を叩き込んでくださいませ♪
淫らなわたしのお口・牝穴・お尻の穴を自由にお使いいただき 
何度でも気持ち良く射精してくださいませ♪
それが処女を捧げてマゾ牝奴隷の契約を結び 
牝妻降誕の儀の試練を乗り超え 
悦楽の女神ヘドネーの名を烙印され
ご主人様のマゾ牝奴隷妻に生まれ変わった
わたくしの心からの幸せでございます♪

 唱え終わるといそいそとご主人様の服を脱がせて膝に跨り自分からディープなフレンチキスを仕掛けていく。それが躾けられたマゾ牝奴隷の作法だから。

 ご主人様の唇と口内、舌を堪能し、ご主人様にも堪能していただくと、次は全身リップ。3年ぶりのご主人様とのセックスだから、とりあえず早くご主人様の懐かしい肉棒をヴァギナに迎え入れたいのに、こういうときに限っていつものステップを踏ませるご主人様は意地悪だと思う。
 でも奉仕は好きだし焦らさせるのもちろん好き。女心は複雑だ。

 指先から足の先まで全部にキスし舐め終えたところで、ようやくフェラチオに移ることを許される。
 3年ぶりに見るご主人様の男根はより赤黒く輝き、膨張度合いも凶悪さを増している気がする。ナターシャと交わっているところを想像してしまい激しく嫉妬する。

「ふぅ」
 気を取り直して、ご主人様の肉棒を捧げ持ち先端の鈴口にチュッと軽くキス。これも教え込まれたマゾ牝奴隷のフェラ作法。
 ご主人様は今日は全てを省略せずにやってほしそうだから、睾丸を口に含むところから始め、舌を伸ばして棹の付け根から先端までペロペロ舐め、亀頭の先端に唇をつけてゆっくりと被せていきカリまで口に含んだところで舌先で鈴口や裏筋を責め、棹全体を根元まで口内に含みディープスロートし、最後にジュボジュボと唾液を絡め音を立てて激しくおしゃぶりする。

 久しぶりのご主人様の男根を夢中になって味わっているとご主人様が胸に手を伸ばしてきた。
「ふ、おふひにらられまるら?」
 ん、お口に出されますかと言ったつもりだが、ちょうど深く咥えたときだったのでまともな言葉にならずご主人様に苦笑された。

「いや、そういえば母乳が出るんだろう?早く味わってみたいと思ってな。それに今日はお前を妊娠させる奇跡をおこすために濃い一発を子宮内に注ぎ込みたい!だから口に出すのは止めておこう」

 そうだった。こんな機会が今後あるかどうかわからないのだから、ご主人様にはぜひとも味見していただかなくては!そして元気になっていただいて種付けしてもらわなくては!

「そうですね、はいどうぞ♪」
 フェラを止めてご主人様の膝の上に再度乗り、膝立ちになって乳首を口のところへ近づける。ご主人様がパクリと吸い付き、チューチューと赤ちゃんのように吸い始めた。ご主人様に母性本能をくすぐられたのは初めてかもしれない。夕方真愛美に吸われたばかりだが、出すぎて困るくらいだからたくさん飲んで元気になってほしい。

 というのにご主人様は吸うのを止めてしまわれた。心配になって尋ねる。
「へんなお味でしたか?」
「いやいや、さらさらした舌触りでほんのり甘くて美味しいよ。ただ・・赤ちゃんプレイをしている気分になってな・・・俺の立場という奴が・・・」
「うふふ、素敵じゃありませんか、赤ちゃんご主人様、かわいいです」
「ダメだ、今日はお前を妊娠させる勢いでセックスしなければならないのにほんわかしてどうする!」

ーたしかにそうだ。それならー
「搾乳プレイはいかがでしょう?背面座位で乳搾りをしながら交わるのは興奮しませんか?あるいは騎乗位で私が自分で搾乳するとか?」
「そうだな・・・そういえば対面座位は多いが背面座位はあまりしたことがなかったか・・・こうしよう、最初は背面座位で穏やかに交わり、次に対面騎乗位でお前に俺の久しぶりの男根を自由に味わってもらう。その間俺はお前の乳搾りを愉しむ。フィニッシュは俺たち二人の専用体位である後背位で一緒に最高の快楽の世界にイこうじゃないか」
「それは素敵ですわ」

 二人で見詰め合ってうなづきあうとご主人様の膝の上から降りる。ソファを離れ壁際にペタリと座り込んだご主人様に背中を向けて跨り、手で逞しい肉棒の角度を調整しながら腰をゆっくりと下ろしていく。
 グショ濡れの秘所の肉壁を圧迫され、膣の奥に懐かしい感触が侵入するのを感じそれだけで絶頂してしまいそうな、嬉しさで泣きたくなるような複雑な気持ちに襲われる。やはりご主人様の肉棒と私の牝穴の相性は最高だわ。

 儀式でご主人様以外の男達のたくさんの男根を迎え入れて実感したことだが、長いほどいい、太いほどいいというものではない。穴の深さと広さに合った適度な長さと太さがよいのであって、それ以上やそれ以下だと快感が低下したり酷いときには痛かったりしてしまうが、よほど長すぎたり短すぎたりしないかぎり大した問題ではない。

 快感を得る上で重要なのは勃起したときの堅さとカリの広がりだ。堅い男根で感じるポイントを的確に突かれると犯されている実感が沸くし締め付け甲斐もある。カリが広ければ抜かれるときも襞が擦られて捲られそうな感じで気持ちがいい。あと重要なのは清潔感だろうか?でもご主人様の肉棒であれば気にならない、というか綺麗にして差し上げたい。包茎の男とはやったことがないのでよくわからない。とにかく不衛生なのは最悪と思う。

 そう意味ではご主人様の肉棒は最高。根元まで軽く挿入したときにちょうど子宮口に軽くキスされるくらいの長さで、お互い頑張れば子宮の中まで届いちゃう。

 挿入されているときのご主人様の肉棒は鋼鉄のように堅く勃起していて膣内での存在感が凄い。私でこんなに興奮してくださっているのだというメスとしての嬉しさと激しく犯されているというマゾとしての悦びの両方を深く感じさせてくれる。

 ご主人様の肉棒の傘が大きく開いたカリで擦られるのはとても気持ちがいい。
 皮はなくて清潔だし陰毛も短く切られているから邪魔にならない。
 太さも、私の狭い膣穴の壁を押し分けて入ってくる感触でお互いにちょうどいいと思っていたのだけれど・・・子どもを生んだ後ではどうなのかしら?心配になって尋ねる。

「あの・・」
「ん、どうした?」
 男根を膣内に迎え入れて座り込んだ私を後方から軽く抱き抱えて耳や首筋にバードキスの愛撫をしてくださっていたご主人様が顔を上げて後方から私の顔をのぞきこむ。

「その・・わたくしの・・穴なのですが・・子どもを生んでユルユルになってしまっておりませんか?気持ちよくないのでは?」
「なんだそんなことか、大丈夫だよヘドネー!」

 ご主人様は優しく微笑まれるとこんな風におっしゃって安心させてくださる。
「よく処女がキツキツで気持ちいいけど、ヤリまくったり子どもを生んだ女はユルユルで気持ちよくないなんていうのは、処女喪失時に必ず血が出るとか、感じると子宮が降りてくるみたいな話と同じ間違った性知識伝説だ。

 女の穴は元から子どもを生むときに広がるだけの柔軟性があるわけで、処女がキツイというのは緊張していたり、あまり濡れてない状態のときに無理に挿入しようとするから入れるほうはキツく感じるし入れられるほうは痛いというだけ。

 緊張を解してリラックスしてよく濡れた状態ならそんなことはなく、むしろ締め方がわからないから逆に緩く感じるはずなんだよ。上手に締めるには訓練が必要で、だからこそお前にも膣トレーニングをやってもらったのさ。

 今みたいにただ入れていて膣内の温かさと緩く包まれた感触を愉しみたいだけのときにキツく締められても不快なだけだし。出し入れしているときに気持ちよく締め付けてくれて、射精するときにキツく締めて搾り取ってくれれば最高だ。もちろんそうしてくれるだろう、ヘドネー?」

「ええ、もちろんですわ!」
 私は元気を取り戻し、嬉しくなってご主人様に自分からキスを仕掛ける。そんな私の髪を愛おしそうに梳くご主人様。
「随分伸ばしているんだな」

 今の私の髪型は黒髪の背中まで届くロングに緩くウェーブをかけている。大人の女のエレガントさを出したつもり。それにご主人様はこういう大人っぽい上品な髪型がお好きなはず。

「いかがですか?」
「ああ、素敵だ。それによく似合っている。前は高校生に見えたが今は大学生くらいに見えるぞ」
「あーん、酷いですご主人さまぁ・・・ヘドネーは一児の母で名家に嫁いだひとづま、立派な大人の夫人ですわぁ~」
「主張と口調が全然あっていないぞヘドネー?」
「ああん、ご主人様に可愛がられていると、どうしても甘えて子どもに還ってしまうのですものぉ、ごめんなさい♡」

 首を横に曲げ唇を突き出してキスをねだる。
「ふん、しょうのないやつだな」
 そうおっしゃりながらもマゾ牝奴隷妻のおねだりに応えて口を吸う優しいご主人様。

 チュウチュウ、クチュクチュ、ピチャピチャ。
 唇が重なり、舌が絡まり、唾液が滴る音が漏れる。ご主人様の顔が離れるとき、唾液がツゥと糸を引いて垂れおちる。

「さぁ、おねだり上手な牝牛の乳搾りの時間だよ。どうすればいいんだい?」
「いやん、牝牛なんて酷いです」
「そうか、前よりも太ったんじゃないか?お腹周りとか・・バストも前より少し大きくなったように思えるが?」
「あーん、申し訳ございません、妊娠中どうしても太ってしまって・・・バストは優斗さんが大きくなるようにって四六時中揉んでましたから、その甲斐あってDカップに育ちましたわ。女性ホルモンの働きが活発になったみたいで」
「そうか、優斗は筋金入りの巨乳好きだな。それにしてもお前の乳輪は大きいし乳首も長いことは変わらないな。妊娠で黒ずんだせいで前よりいっそうエロくみえるぞ」
「いやーん、そんなふうにおっしゃらないでぇ~♡」
 ご主人様の言葉責めにマゾ心が疼き肉棒をキュウキュウ締め付けてしまう。

「ふふ、マンコが締まったぞ?酷いことを言われて悦ぶとはさすが俺が見込んだ通りのマゾヒストだなぁ?お前のそんな姿を優斗は知っているのかな?」
 ネチネチと言葉責めを続けながらもご主人様は腰を軽く揺すり、バストに手を這わせてくる。

「イヤン・・優斗さんは・・わたくしのことを・・性的には・・淡白だと・・思っていますわ・・ハアン!」
「ふん、お前が性的に淡白だと?笑わせてくれるなぁ?演技上手の性悪女め!」
「ああーん、ごめんなさい・・でもわたくしが慎みを失くすのはご主人様の前でだけですわ・・ご主人様でないと絶頂できませんし・・演技するしかないのですもの」
 そう言ってご主人様に潤んだ隷従の流し目を送る。ご主人様は嬉しそうだ。

「尻の焼印については、なんと言って誤魔化しているんだ?」
「酷い火傷の傷があってトラウマなので見ないでとお願いしています。普段は絆創膏を貼って隠しています」
「そうか、いつか優斗に本当のことを教えてやりたいものだな。本当の姿は俺の最高のマゾ牝奴隷妻ヘドネーであり、『橘めぐみ』は俺の最高の女に普通の結婚生活と子どもを生み母となる幸せを堪能させるために貸し出している仮の姿にすぎないのだということを。
 この手も、この脚も、唇も、胸も、尻も、女性器も、肛門も全てが俺の性欲を満たすためのものであり、その証拠にお前に首輪を嵌め乳首とクリとヴァギナにピアスを刺し、腹と太ももに刺青を彫って、あいつの目の前でキスをしフェラをさせ、膣と犯して本当の絶頂を見せつけ、最後に肛門を犯して腸内に射精してやりたい・・・」

 そんなことをおっしゃりながらご主人様に身体中をまさぐられる。ご主人様が優斗に激しく嫉妬している。そのことがわかって嬉しさに身体が震える。
「わたくしはいつでもそうしていただいてかまいません」

 しかしご主人様は冷静だった。
「いや、俺は優斗に嫉妬しているがアイツのことが嫌いではないし、感謝もしている。俺たちの子どもである真愛美の父親でもあるしな。優秀だし個性的で甲斐性もある、良い男じゃないか?」
「でも浮気はしていますわ・・海外出張のときとか・・」
「ほう?お前の義理の両親、あいつの親たちは知っているのか?」
「ええ、相談しました・・・そのほうがわたしの立場も強まりますから・・・」

「で、なんと言っていた?」
「はい、名家としての世間体があるので離婚だけは勘弁してくれと。あと古くからの名家というのは昔から妾ともつのが伝統だった時代もあるし、そのあたりの事情も察して今後もうまくやってくれるとありがたいって。直接的に言われたわけではありませんが、跡継ぎさえちゃんと生めば、わたくしが多少男と遊んでも目をつぶるようなことも言われました。優斗さんは次男ですから、後継者問題はないですが、万一の時のために男子を産んで欲しそうでしたわ」
「そうか、名家の歴史の闇を感じるな」
「そうですね・・・」

 こんな会話をしている間もご主人様の肉棒は膣内に挿入されたままだ。短時間で激しく膣奥を突いて射精し絶頂して終わるセックスだけでなく、会話をしながらゆるゆると動いてお互いの感触を感じるスローセックスにもそれとは違う穏やかな醍醐味がある。

 ふと思い出して質問する。
「そういえば、3年前に突然クリピアスをおつけになられたのも同じような理由ですか?」
「いや、あれはお前がどこまで俺の言うことに従うのか確かめたかったからだ。あれを受け入れたお前なら優斗と結婚し彼の子どもを生むことも受け入れると思った」
「嘘ですわ」
「嘘ではない」

「ああ、そうですね言い方を間違えました、それだけが理由ではないでしょう?ご主人様はお会いした最初の頃からわたしのことをよくおわかりでしたが、ご主人様と心が通じあった今のわたしにもご主人様のことがわかってしまうのですよ?」
「ほう、では他にどんな理由があると?」
「ええ、ひとつはやはり嫉妬、わたしに乱交パーティに参加するようお命じになりましたが、無意識では参加させたくなくてこいつは俺のものだという証が欲しかったのだとおもいます」

「ふむ・・・ひとつはということは、他にもあるのか?」
「はい、もうひとつ。単純にたわたくしにそういう装飾をつけさせて愉しみたかったのですわ」
「ああ、大正解だ。よくわかったな!」
「当然ですわ、ご主人様の最高のマゾ牝奴隷妻なのですから」

「そうだな。なら俺が今すぐ刺青をしろ、ボディピアスをしろなどと命じたら従うのか?」
「もちろんですわ」
「そうか、嬉しいことを言ってくれる。お前の生活を壊すようなことはしないが、将来的に優斗がお前の身体への関心がなくなってばれる可能性が低くなったときに命じることがあるかもしれないぞ?」
「楽しみにしております、ご主人様♡」

 図星をついたことに動揺されたのか堅さを少しだけ失った肉棒がまた堅さを取り戻した。私にピアスや刺青を入れることを想像したにちがいない、うふふ。

「それで母乳の絞り方ですが、難しいことはありません。乳輪あたりに親指と人差し指を添えて軽く圧迫していただければいいだけです。母乳の量が多くて乳房が張って自分で絞らないと困るくらいなので、すぐにビュービュー噴き出すと思います。ただあまり同じところばかり圧迫されると痛いですし、出にくくなるので、乳首の周囲360度を満遍なく圧迫していただけますか?」
「なるほど、よくわかった・・ではいくぞ?」

 ご主人様が両手を背中から伸ばして両バストの乳輪に添えられる。
「ええ、大丈夫ですわ、どうぞ♪」
 ご主人様が4、5回圧迫すると左右の乳首から母乳がポタポタ垂れはじめ、すぐにビュービューと噴出しはじめた。
「おお!」

 膣内で肉棒がさらに堅くなり膨張し凶悪さを増すのを感じる。私もご主人様にミルクタンクを絞られてマゾヒスティックな性的興奮が増す。マゾ牝奴隷妻じゃなくて乳牛奴隷妻だわ。

「いかがですか?乳牛奴隷妻を搾乳しながらのセックスは?」
「ああ、搾乳しながらのセックスは初めてだ!こんな背徳的で淫らなセックス、興奮しないわけがない、お前を定期的に妊娠出産させて何年かに一度は搾乳セックスを愉しみたいくらいだ!」
「ご主人様のお望みのままに」

 大概のことを経験されているご主人様にとって初めての経験で大満足させることができて私も内心有頂天になる。奉仕欲求が満たされとても幸せだ。あ、でも・・・
「ナターシャさんとしたのではありませんか?」
「いや、アイツはお前ほど母乳の出が良くなくてな。それにアイツは多少堅いところがあってな、こういうプレイはさせてくれないんだよ」

 彼女の性格なら確かにそうだと納得してしまう。そればかり彼女への優越感さえ感じる。私は悪い女だろうか?

「さて、名残惜しいがこれくらいにしておこう。正面からも母乳が絞られて噴き出す様子を見てみたいしな。Cowgirl(騎乗位)!」
「かしこまりました、あなた♡」

 調教部屋、通称「メグの憩いの部屋」の黒く厚いラバー素材の床マットに仰向けに横たわったご主人様に跨って騎乗位の体位で挿入する。

 そういえばこのお部屋の名称は変えなくていいのかしらと壁をみたら、『メグの憩いの部屋』と書かれていたはずの小さな看板が『橘めぐみが本当の自分に還る部屋』に変わっていた。相変わらず細かい細工が好きなご主人様だ。

 でもその通り。この部屋さえあれば、今後『橘めぐみ』としての生活がどんなに安穏で退屈なものでも、それを幸せに感じて生きていける。これからも私はここで本当の姿、マゾ牝奴隷妻Ἡδονήに還りご主人様が与えてくださる刹那の快楽を貪るのだ、まさに今この時のように。

「アアーン!、アアーン!、アアーン!」
「ご主人様すきっ!ご主人様の肉棒だいすきっ!」
「調教を終えたら3年間も放置プレイなんて酷いご主人様ですわっ!」
「『妻』として娶っておいてっ!」
「しかも他の男と結婚して子どもを生めなんて酷いことをお命じになられてっ!」
「そのうえご自分は他の女、よりによってライバルのナターシャと結婚して子どもまで作って!」
「わたしがご主人様に逆らえるわけありませんわっ!」
「ご主人様のことを忘れられるわけがないですわっ!」
「他の男と結婚して幸せになれるわけないですわっ!」
「ご主人様は本当に残酷な人!意地悪!ドS!人でなし!スケコマシ!人非人!悪魔!」
「でもこうしてご主人様の肉棒を感じるだけで全て許せてしまいますっ!」
「だって、そんな風に躾けられてしまったのだもの!」
「あーん、優斗ごめんなさい!」
「橘めぐみというのは仮の姿なの!」
「貞淑でも性的に淡白でもないの!」
「ほんとうはとっても淫らでセックスが大好きなの!」
「それも普通じゃない、変態的なセックスが!」
「だって私の本当の姿はご奉仕好きなマゾの淫獣、乱交儀式を克服して“悦楽”の女神の名を与えられた、ご主人様が最高だと仰ってくださるマゾ牝奴隷妻ヘドネーなのですもの!」
「わたしの本当の夫、ご主人様は、本性を見抜き開発して娶ってくださったキリハラタクミさま唯一人!」
「ご主人さま!わたくし桐原ヘドネーめぐみはご主人様を、心から愛しておりますわ!」
「アアーン、イク、イク、イッチャウーーーーーーーッ!♥」

 騎乗位でご主人様の肉棒を濡れた牝穴に咥え込み前後左右に腰を振って性交の快楽を貪り、自分で搾乳して母乳をビュービューご主人様の顔や胸に注ぎかけながら思いのたけを思う存分口にして泣き喚き、とうとう感極まって絶頂してしまった。意思に反して頭と背中が勝手に反りかえり、ビクン!ビクン!と身体に震えが走る。

 ご主人様はそんな私を情欲と慈愛と悔恨の情が混ざり合った切ない視線でじっと見つめていた。エクスタシーの階段を降りてきた私が上半身を倒れこませると、ギュッと強い力で抱きしめてくださった。

―寂しくさせてゴメン―
 耳元で、聞こえるか聞こえないかの瀬戸際のほんの小さな声で囁かれたこのセリフ。これだけでご主人様の不在だった3年間の寂しさが押し流され、ご主人様との愛が深まるために必要だった時間、ノスタルジックな甘い思い出に変わる。

―いまの絶頂はノーカウントですからね―
 ご主人様のつぶやきに直接返答せずスルーする。だってご主人様が奴隷の私に謝ることなどあってはならないのだ、そんなことをご主人様に強いてしまうとは奴隷として最低で、私を最高とおっしゃってくださるご主人様の顔に泥を塗ることに他ならないのだから。

―そうだな、俺もお前が絶頂したなど今後絶対に認めない―
 それはご主人様がもう自分からは私から離れないという宣言。歓喜のあまりご主人様にぎゅっと抱きつき泣き出してしまう。そんな私が落ち着くのを待ってご主人様がおっしゃった。

「さぁ、いよいよ種付けの時間だよ、俺のヘドネー?」
「ええ、ご主人様に絞られてしまったミルクを補給しないと、真愛美の授乳に影響が出てしまいますしね!」
「それは大問題だな、急いで注入しないと。Doggy(後背位)!」

 私のつまらない冗談につきあってくださる優しいご主人様。私を抱きしめながら上半身を起こし、依然として堅さを保っている男根から私の腰を引き抜く。

「はい、ご主人様!」
 私はご主人様が指差す場所、壁全体が鏡となっている調教部屋の南側の壁近くに移動し頭をそちらに向けて四つん這いになり尻を掲げる。尻と焼印をお見せするのが目的なら可能な限り高々と掲げる。
 でも今は性交が目的だから、尻の位置はご主人様が挿入するのに最適な高さに脚を開いて調整する。その高さも身体に叩き込まれてしまっている。

 だからほら、ご主人様が立て膝で腰を進めてくると、ペニスの先端がヴァギナのとば口の真ん中にピタリと当たる。ご主人様の性交相手として自分がいかに最適に躾けられているかを、こうした一つひとつの所作に実感させられ、被虐と隷従の幸せを感じる。私のヴァギナはさらにトロトロに。

「Look!」
 ご主人様の命令に従い、眼前の鏡に映るご主人様と視線を合わせ目を覗き込む。ご主人様はこれまで一度も見たことがないほど真剣で情熱的な表情だ。

「俺は妻に裏切られ、妻との子どもが自分の子どもではなく、さらに自分の生殖能力が極めて低いことがわかって以後、子どもを諦めていた。しかしナターシャは俺の子どもを孕んだという。彼女が俺を騙すようなことをするとは思えないし、長く恋人としてつき合い俺を癒してくれた彼女を疑うことはしたくない。調べればすぐにわかることだしな」

「ということは俺も子どもが持てるということだ。その事実に俺は驚喜するとともに深く悩んだ。そんな彼女と自分の子どもを放っておいてお前と幸せになっていいものなのか、お前との絆よりナターシャとの絆のほうが強固だったのか、とな。お前を調教したことも俺の理不尽な復讐心からのことだ。悩んだあげく俺は賭けに出ることにした。お前が他の男と結婚して俺のことを忘れてしまえば俺もお前のことをきっぱり忘れようと」

「しかしお前はこうして俺の前へ再び現れた。しかも俺と同じようなことを考えていた」

「真愛美は可愛い、俺の実の子どものように接する自信はある。しかし、やはり俺はお前との実の子どもが欲しい。そしお前との絆がナターシャに負けず劣らず強固であることを確かめたい」

「確率的には困難なことだが、ナターシャはそれを成し遂げた。それは単なる偶然や確率の問題だろうか?俺にはそうは思えない。俺の子どもを孕みたいという彼女の強い熱意がそれを成し遂げた理由だと思うのだ。色々な事例からも、強い感情や意志が物事の成否を左右することは間違いなくあると考えられるからな」

「だから、今から俺は、ナターシャと彼女との子どものことを忘れ、お前の夫・ご主人様・飼い主として、お前のこと、お前を孕ますこと、お前と子どもが生まれることだけを考えてお前を犯す。お前も優斗と真愛美のことを忘れ、俺の妻・マゾ牝奴隷・メスの淫獣として、俺のこと、俺に孕ませられること、俺との子どもを生むことだけを考えて俺に犯されるんだ!」
「一姫二太郎という言葉もあるし、すでに真愛美という長女がいる俺たちには男の子がいいだろう。すでに子どもの名前も考えてある。真の俺の子どもという意味で拓真(たくま)だ」

 私はようやく気づいた、ご主人様の内面には狂気が宿っていることに。壊れていると言ったほうが正しいのかもしれない。妻に裏切られたときのショックが癒えたように見えても、繊細な人だから、その心は既にひび割れてしまっていたのだろう。そしてその傷を千佳先輩やナターシャの力を借りて心の奥に押さえ込みながら生きてきたのだ。だからこそ、私を愛してくれても歪なものになるのだということに。

 しかし、その狂気の愛は心地良かった。愛するご主人様に自分の子どもを孕むよう強く懇願される。それを幸せに思わない女なんていない。

「かしこまりました!ご主人様のマゾ牝奴隷妻Ἡδονήは、愛するご主人様との息子『拓真』を孕むことだけを強く願いながら犯されます!そして必ずや期待に応えてみせますわ!」

 ご主人様との絆がナターシャより弱いなどと認めることは断じてできない。ご主人様を誰よりも愛しているのは私だ。そして、愛する女を孕ませて子どもを作ることがご主人様の傷を本当に癒すことになるのなら実現するのが妻の務め。

 性的興奮の極みに達したわたしは絶叫する。
「大好きなご主人様!あなたを愛するマゾ牝奴隷妻の牝穴の奥に気持ち良くたくさん射精してくださいっ!子宮の中をあなたのザーメンミルクで一杯にしてくださいっ!吉野めぐみから橘優斗の妻となったわたくしに託卵してください!桐原Ἡδονήに生まれ変わった私に種付けしてくださいっ!ご主人様とわたしの子ども『拓真』を孕ませてくださいっ!」
「ああ!」

 鏡に移る私の目を見つめながらご主人様が逞しい剛直をグショグショの牝穴に突き入れる。私も潤む視線でご主人様の目をしっかりと見つめたまま、それを受け入れる。

 ズブッ、ズブッ、ズブッ!ズブッ、ズブッ、ズブッ!
 ズブーッ、ズブーッ、ズブーッ!ズブーッ、ズブッー、ズブーッ!
 ズブズブッ!ズブズブッ!ズブズブッ!
 ズブズブズブズブズブズブッ!ズブズブズブズブズブズブッ!

 私を感じさせようと、ご主人様が持てるテクニックを全てを駆使して私の膣内で分身を暴れさせる。次第に速く、深く、激しくなるストローク。
 私の膣内を蹂躙するご主人様の分身を、これまでになく敏感に、最高の気持ちよさで受け止める。
 その快感をこの場所『橘めぐみが本当の自分に還る部屋』で私は遠慮なく叫んで表現し、ご主人様に激しく感じていることをお伝えする。

「あーん、あーん、あーん!」
「ハァーン、ハァーン、ハァーン!」
「アーッ!アーッ!アーッ!」
「イイ、イイ、イイーッ!」
「アンッ!アンッ!アンッ!」
「アアッ!アアッ!アアッ!、アアッ!アアッ!アアッ!」

 ご主人様は両手で私の腰をしっかりつかんでいて、時々左手の親指を伸ばして左の尻肉に焼きいれた『Ἡδονή』の文字を愛しげに撫でさする。そのたびに私もビクビクと身体を震わせて愛撫に応える。肉欲と愛情の篭もった熱い目でご主人様が種付けのタイミングを見極めようとしている。

 私の絶頂は目前、ご主人様の肉棒も爆発寸前。それをアイコンタクトでお互いに察する息ぴったりのご主人様とマゾ牝奴隷妻。

「孕め!」「孕まますっ!」
 ジュブッ!ドク、ドク、ドク、ドク!
 肉棒が子宮内に突き刺さり中で精液を噴出される。
「イクッ!ごしゅじんさまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!♥」

 後背位で愛しいご主人様と鏡を通して見つめあいながら、目くるめく絶頂のセクスタシーに見舞われる。一瞬の硬直のあと身体全体が激しく痙攣し母乳がビュービューと噴出する。心身が凄まじい快楽の奔流に飲み込まれる。子宮内にこれまで感じたことのない神聖な熱を感じて意識が現実から遠ざかる。

 夢の中、丸い空間内をプカプカ浮いている私にご主人様が泳ぐように近づいてくる。しかし手が届く寸前で力尽き倒れこむご主人様。

―ダメッ!―
 私の足はなぜか動かない。腰を曲げ身体と手を限界まで伸ばすが数センチ足りない。

―いやああっ!―
 絶望の叫び声を上げた私の背中を誰かが手で軽く触れた。その手から注ぎ込まれたエネルギーが私の硬直を解きご主人様に手が届く。
 腕を掴み与えられたエネルギーを使って全力で引っ張り、がっちりと抱きとめる。この瞬間、幸せの光りが私たちを包みこみ、私の卵子がご主人様の精子と受精したことを確かに感じとった。

―ありがとうございます、女神ヘドネー様―
 クリスマイブの奇跡を起こしてくださった女神にお礼をいうと、現実に戻った私はご主人様に向かって最高の笑顔を向ける。その先ではご主人様の顔から陰が消え、初めて見る屈託のない穏やかな微笑を浮かべていた。

 10ヵ月後、私は長男を生んだ。名前はもちろん拓真。帰国した優斗ともすぐにセックスしているし、遺伝子検査もしていないからどちらの子か確証はなく、確率的には優斗の子どもである可能性のほうが高い。
 しかしご主人様も私も、拓真は間違いなく私達二人の子どもだという絶対の確信を抱いている。事実がどうあろうと、それが私達二人にとっての疑う余地のない真実だ。

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