ボンデージ衣装を購入した後も、優奈の日常生活は続いていた。しかし、優奈の心は常にマスターの支配下にあったため、周囲の全ての出来事が色彩を失い、ぼんやりと遠いものに感じられていた。
優奈は、マスターとの次の調教を待つ間、以前の自分を支えていた裏アカウントの『彼』とのダイレクトメッセージのやり取りを再開した。
『彼』は、優奈が現実でマスターに支配されている事実など、知る由もない。優奈が送るメッセージは、以前と変わらず、清楚で真面目な女子大生としての悩みや性的な願望、清純な恋心を匂わせるものだった。彼からの優しい言葉、優奈の「清純さ」を信じ切っているメッセージを読むたびに、優奈の胸には冷たい罪悪感が走った。
「今日は大学の図書館で勉強した」「友達とスタバで他愛ない話をした」といった現実にあった清純な出来事の報告を装いながら、その実、ノーパンノーブラで赤い首輪をつけた姿で大学に通っている現実の堕落を隠していた。
優奈は、『彼』への裏切りという罪悪感と背徳感を、マスターの支配下にある自分が欲情するための最高のスパイスとして利用し始めた。DMで『彼』から送られてきた優しいメッセージを読みながら、マスターから以前命じられた通り、自分の身体を自慰行為で弄んだ。
(私は、彼に優しくされながら、この身体は別の男に支配されて、こんなに汚いことをしている……)
『彼』のトーク画面を開きながら、優奈は、講義室で、図書館の個室で、そして自宅のベッドで、マスターの命令を思い出しながら、自らの肉体を徹底的に開発した。罪悪感が深くなればなるほど性的興奮は増幅し、溢れ出す蜜の量が増えていった。
優奈にとって、この『彼』とのやり取りは、自分がマスターに支配されている現実を背徳感で満たすための不可欠な行為となっていた。彼は、もう優奈の居場所ではない。優奈の人生は、マスターの支配によって、清純な女子大生としての過去と淫らな道具としての現在に完全に引き裂かれていた。
優奈がマスターの支配下での二重生活を送る中で、大学の親友である環の存在が、優奈の堕落を際立たせる背景として浮上した。環は優奈と正反対の、非常に真面目で倫理観の強い女子大生だった。
優奈は、マスターとの秘密の行為と、それに伴う精神的な緊張から常に疲弊していた。以前は明るく快活だった優奈の顔にはどこか影が差し、その瞳の奥には焦点が定まらない淫らな興奮の色が宿るようになっていた。
優奈は、講義中やカフェでの休憩中、ふとした瞬間に自分の体に残る、マスターの愛撫や調教の痕を指でそっと触れる癖がついていた。その一瞬の仕草や、時折見せるアンニュイな表情の変化を環は見逃さなかった。ある日のランチ中、環は心配そうに尋ねた。
「優奈、最近大丈夫? なんか、上の空って言うか、疲れてるように見えるよ。顔色も良くないし。もし悩んでることがあったら、私に言ってね」
環の純粋な心配の言葉は優奈の心に鋭く突き刺さった。優奈は、環の知る「優奈」が、もうこの世に存在しないこと、そして自分がどれほど卑猥な生活を送っているかを親友の環には知られたくなかった。
優奈は環の目を真っ直ぐに見つめ、いつもの清楚な仮面を貼り付けた笑顔で答えた。
「ありがとう、大丈夫だよ。ちょっとバイトが忙しいだけ」
優奈は嘘をつくたびに、自分の喉元の赤いチョーカーの冷たい感触を思い出し背徳的な快感に打ち震えた。親友の優しさが、優奈の堕落を際立たせ、優奈をより深くマスターの支配へと突き動かす燃料となっていた。
優奈は親友に隠し事をしている罪悪感すらも、マスターへの隷属の証に変換していた。環との会話を適当に切り上げ、次にマスターからメッセージが来るのはいつかとスマートフォンを覗き込んだ。
親友・環の心配を適当に躱した後、優奈はマスターからの召集メッセージを受け取った。指定されたのはマスターの自宅マンションの一室だった。優奈はいったん帰宅して心身ともに清め、今日は何が起こるのかという熱烈な期待を抱きながらマスターの元へと急いだ。
部屋に入る優奈を見るやいなや、マスターは優奈の華奢な首元に手を伸ばした。
「優奈。お前は、この首輪を外すことができるという事実に、まだわずかな抵抗の意思を残しているようだ。お前の自由はもう永遠に存在しない」
マスターは、優奈の首に巻かれた赤い革製の首輪を強く締め直し、優奈の喉に食い込ませた。優奈はその圧迫感と、喉元に刻まれる痛み、支配の感覚に、全身が熱くなるのを感じた。そしてマスターは優奈の首に巻かれた首輪に、取り外しのできない小さな南京錠をかけた。
「この鍵は俺が管理する。お前はもう二度と自分の意志でこの首輪を外すことはできない。お前はどこへ行くにも、誰に会うにもこの首輪を隠さなければならない。お前が俺の道具であるという真実をお前自身が隠蔽し、その背徳感に一生苦しむがいい」
優奈は、その冷酷な宣告に言葉を失った。この鍵付きのチョーカーは、もはや調教の道具ではなく優奈の肉体と魂がマスターに完全に所有されたことの「契約書」となったのだ。優奈の全身はこの絶対的な支配の断言に、激しい歓喜で打ち震えた。
「はい……っ、マスター。優奈は、この首輪を外す自由を、永久にあなたに捧げます……っ」 マスターは、優奈のその絶対的な屈服に満足し、優奈の顎を掴み上げた。 「では、その永遠の隷属の誓いを、その淫らな口で証明してみろ」
マスターは優奈を床に膝まずかせた。優奈は鍵付きの首輪の圧迫感に息苦しさを感じながらも、マスターの命令通りに、マスターの欲望を、ひたすらに濃厚に、そして技巧的にその口内に受け入れた。
優奈は、マスターに奉仕しながら、このチョーカーの鍵がマスターのポケットの中にあるという事実に最高の屈辱と歓喜を覚えていた。自分の人生、自分の自由が、たった一つの鍵によって完全に支配されているという事実が、優奈のセックスドールとしてのアイデンティティをより強固なものにした。優奈は声にならない喘ぎとともに、涙と涎を垂らしながら肉棒をしゃぶりまわした。
鍵付きチョーカーを首に固定され、優奈の心は完全にマスターの隷属下に置かれた。翌日、マスターは優奈を再び電車での調教へと連れ出した。
優奈は下着をつけずにマスターと一緒に朝の満員電車に乗り込んだ。優奈の首ではブラウスの襟元に隠された赤い鍵付きチョーカーが彼女の秘密の奴隷生活を主張している。
優奈は以前よりも積極的にマスターの隣に密着し、自分の丸い臀部をマスターの硬質な箇所に押し付けた。優奈の肉体は、公衆の場での露出と支配を、もはや快感として求めるように調教されていた。
マスターは優奈の耳元に周囲に気付かれないように囁いた。 「優奈。お前が俺の道具であることを、周囲の誰かに示すための行為をしろ。今すぐそのスカートの裾を膝より上、太ももの付け根が見える位置まで、少しずつ持ち上げろ。この状況に興奮している自分の秘部を俺に見せろ」
優奈の心臓は激しい興奮で高鳴った。優奈は周囲の乗客の視線を盗みながら、ゆっくりとスカートの裾を捲り上げていった。スカートの布が優奈の豊満な太ももからさらに上に持ち上げられる。
優奈は公衆の中で太ももの付け根が晒されているという屈辱に全身が熱くなるのを感じた。優奈の丸い臀部と濡れた秘部は、今、マスターの視線の前で完全に露わになっていた。羞恥心から顔を覆いたい衝動に駆られたが、それ以上に、この支配された状況がもたらす背徳的な快感に溺れていた。濡れた秘部からは大量の蜜が溢れ出し太ももの内側を伝っている。
マスターはこの屈服の様子を見て満足し優奈の耳元にさらに囁いた。 「よくできた。良い子だ。お前が羞恥心を感じれば感じるほど、お前の肉体は俺の快感の道具となる」
優奈はマスターのお褒めの言葉によって絶頂に近い快感に達した。「清純な普通の女子大生」はもうどこにもいなかった。